電車やバスでの移動

1. ヒースロー空港からロンドンまで


ヒースロー空港からロンドン市内まではヒースロー・エクスプレスという特急電車で約20分。


ロンドン市内のパディントン(Paddington)という駅に到着します。運賃は片道25ポンド(約4,000円)。往復券(Return)なら37ポンド(約6,000円)です。


切符はヒースロー空港のヒースロー・エクスプレス乗り場の券売機で購入します。帰りも利用するつもりなら往復券(Return)を買っておくほうがずっとお得です(往復券は1ヶ月間有効)。


1等車(Business First Class)と2等車(Express Class)がありますが、2等車で充分。上記の34ポンドというのは2等車の料金です。


エリザベスラインを利用すれば10.50ポンド(1,700円)でロンドン市内に入れます。所要時間は30分ほどです。コンタクトレスのクレジットカードや国際プリペイドカードをエリザベスラインの改札にタッチするだけで乗車することができます。


地下鉄ピカデリーラインを利用してロンドン市内に入る方法もあります。地下鉄を利用すれば、ヒースロー・エクスプレスよりずっと安くロンドン市内まで行くことができます。3.50ポンド(570円)です。地下鉄ピカデリーラインもスマホやコンタクトレスのクレジットカードや国際プリペイドカードを改札にタッチするだけで乗車できます(以前は地下鉄で利用できるオイスターカードというICカードがありましたが、今はスマホやクレジットカードで改札を通れるのでオイスターカードは不要です)。


ただし、地下鉄ピカデリーラインを利用するとロンドン市内まで1時間ぐらいかかります。また、ヒースロー・エクスプレスであればスーツケースなど大きな荷物を置くスペースがありますが、地下鉄ピカデリーラインの車両にはそのようなスペースがないため、荷物が大きい方にはおすすめしません。



2. 電車の時間や運賃の検索・切符の購入


イギリスの電車の料金体系は日本のそれとは全く異なります。イギリスでは、電車の切符は早く買えば買うほど安く買うことができます。当日駅で買うと非常に高いので、「National Rail」や「trainline」などのサイトか、ロンドンからリバプールまでの直行電車の運行会社である「Avanti West Coast」のサイトで事前に購入しておくことをおすすめします。このサイトで電車の時間や切符の種類、運賃を調べることもできます。

リバプールまで行く電車はロンドンのユーストン(Euston)という駅から出ます。「National Rail」のサイトで「From」の後に「London Euston」と入力し、「to」の後に「Liverpool Lime Street」と入力します。


「When」の後の「Leaving」という欄はそのままにし、「Today」と出ている欄をクリックしてカレンダーを表示させ、移動日を選びます。「at」の後ではだいたいの時間を選択します。


帰りの電車の分も一緒に検索したい場合は、「Return」の前にチェックを入れ、帰りの移動日や時間を選択します。


「Fastest trains only」の前にもチェックを入れておけば、直行電車だけが表示されます。


ここまで入力して「Go」をクリックすると、選択した日の選択した時間の前後の電車の切符の種類や運賃が表示されます。


切符には決まった日の決まった時間の電車にしか乗れないAdvance、その日のどの電車にも乗れるAnytime、ラッシュアワー以外の時間ならどの電車に乗ってもいいOff-Peakなどの種類があり、値段が大きく異なります。


※ イギリスでは、クリスマスの12月25日とボクシングデイの12月26日には電車が運行しないので注意してください。この2日間の移動はしないようにするか、コーチ(長距離バス)を利用するしかありません。


また、12月30日と12月31日は、時刻表が決まるのが直前になることがあり、事前に切符を買えないことがあります(直前になると切符が買えるようになります)。1月1日は通常通りに運行します。イギリスの祝日であるBank Holidayの日も、時刻表が決まるのが直前になることがあり、事前に切符を買えないことがあります。


「National Rail」や「Avanti West Coast」のアプリでも電車の時間を調べたり切符を購入することができます。ただし、このアプリは日本で使うと日本時間で表示されてしまうので、スマホの時間を一度「ロンドン時間」に設定してから利用するか、現地に着いてから利用してください。


これらのアプリでは、「Live Trains」というところをタップすれば当日の運行状況も確認できるので、とても便利です。

イギリスの電車は遅延や運休が多く、2022年頃からはストライキも頻発しているので、運休やストライキがないか、下のサイトなどで直前まで運行状況をよく確認してください。



3. 長距離バス「coach」


ロンドンーリバプール間の移動には、長期距離バスを使うという手段もあります。


イギリスでは、長距離バスのことを「coach」といいます。


ロンドンからリバプールまでは約5時間かかりますが(電車なら約2時間半)、電車より運賃がずっと安いので、節約したい人は、時間に余裕があれば長距離バスを利用するのもいいでしょう。


長距離バスは深夜の運行もしているため、夜の試合のあとでもロンドンまで戻ることも可能です。


また、電車がストライキなどで動かないときは、長距離バスで移動するしかありません。


ただし、飛び込みでは乗れない可能性が高いので、運行会社のサイトで事前に予約しておく必要があります。


長距離バスの運行会社には「National Express Coaches」や「Megabus」があります。


マンチェスター空港からリバプールまでの電車での移動についてはこちらの記事をご覧ください。



4. リバプールの中心部(シティセンター)からアンフィールドまで


リバプールの中心部(シティセンター)からアンフィールドまで路線バスで行く場合、Queen Squareというバス停が並んでいる通りの「6番」乗り場(マリオットホテルの前です)で17番のバスに乗ります。

マッチデイには、大勢のファンがアンフィールドに行くバスに乗るため、「6番」の乗り場には大勢の人がいます。やってきたバスにもすでに大勢のファンが乗っていて、座れないこともあるので、できるだけ早めにアンフィールドに向かうことをおすすめします。


リバプールワンのバスステーションの「4番」のバス停から26番のバスに乗るのもいいでしょう。26番のバスはリバプールワンから出発するので、座れる可能性が高いのですが、こちらも早く行かないとすでに大勢のファンがいることもあるそうです。

アンフィールドまでは片道2ポンドちょっと。


今はリバプールのバスでもコンタクトレスのクレジットカードや国際プリペイドカードを読み取り機にタッチするだけで乗車できます。


「Single to Liverpool FC, please」と言ってコンタクトレスのクレジットカードや国際プリペイドカードをバスの運転席の横にある読み取り機にタッチしてください(日本のバスや電車のように読み取り機の反応は素早くないため、読み取り機の上にカードを1秒ぐらい置いてください)。


15分ぐらいで到着します。バスがWalton Breck Roadという道路(住宅街)に入ると、左手前方にアンフィールドが見えてきます。


また、試合日には、シティセンターのCommutation Rowという通りからアンフィールドまでノンストップの特別バス(917番)も出ています。キックオフの3時間半前からキックオフ直前まで運行しています。

料金は片道2ポンドです。17番のバスに乗る時と同じように「Single to Liverpool FC, please」と言ってコンタクトレスのクレジットカードや国際プリペイドカードをバスの運転席の横にある読み取り機にタッチしてください。


試合終了後には、Walton Breck RoadとWalton Laneの交差点付近(下の地図でブルーに塗ってあるところ)からこの917番のバスに乗ってシティセンターまで戻ります。

バスに乗る人の列はWalton Laneの南側から北側に向かって伸びているため、試合が終わったらRockfield RoadかBack Rockfield Roadを歩いてAnfield Roadに出て(途中サラーの壁画があります)、バス乗り場になっているWalton Laneに出るのがおすすめです。


下の写真は試合終了後に917番のバスを待つ人の列です。列の先の方に赤いバス3台と青っぽいバスがいるのがわかると思います。

列に並んでからバスに乗れるまで30〜40分ほどかかります。バスは満員にならないと発車しないため、バスに乗ってからも発車するまでに15分くらい待つこともあります。


また、道路が渋滞していることが多いため、バスが発車してからシティセンター(Commutation Row)に着くまで30分くらいかかることもあります。


タクシーなら片道8~10ポンドぐらいですが、試合終了後にアンフィールド前でタクシーを捕まえるのは難しいと思ってください。タクシーを捕まえたい場合はアンフィールドから少しシティセンターに向かって歩き、アンフィールドから離れた場所でUberを呼ぶのがいいでしょう。


下のクラブ公式サイトの記事もご覧ください。



5. リバプールのバスや電車の乗り放題パス「Saveaway Ticket」


「Saveaway Ticket」という乗り放題パス(ICカード)を使うと、1日何回リバプール市内のバスや電車に乗っても£4.80で移動できます。


リバプールの中心部(シティセンター)からアンフィールドまで往復すると、運賃は4ポンドちょっとになるため、アンフィールドまで1往復するだけなら「Saveaway Ticket」は必要ないでしょう。ですが、バスや電車でリバプール市内をあちこち移動する場合は、「Saveaway Ticket」を使うとかなりお得です。


「Saveaway Ticket」は、アンフィールドへ行くバスが出る「6番乗り場」の向かいにあるQueen Square Centre(Merseytravel Centreともいう)で購入できます。Queen Square Centreは時計塔のある丸い建物なのですぐにわかると思います。

「Saveaway Ticket」は使えるエリアによって値段が違いますが、シティセンターからアンフィールドまでなら「Area C」なので、「Area C」のものを買ってください。「Area C」のことを、地元の人は「local area」とも言います。「Saveaway Ticket」を買うときは…

「One Saveaway Ticket for the local area, please」と言えばいいでしょう。


「Saveaway Ticket」は最大で2日分使えるようにすることもできるので、2日分にして買いたい場合は…

「One Saveaway Ticket for the local area to use today and tomorrow, please」と言えばOK。


3日目もリバプールにいる場合は、購入した「Saveaway Ticket」を同じQueen Square Centreでチャージしてもらえます。「Saveaway Ticket」を見せて、「I'd like to use this as a Saveaway Ticket for today」と言えばチャージしてもらえます。


バスに乗車するときに、運転席の近くにある「カード読み取り機」の上に乗せるようにして置くと「読み取り機」が反応します。「読み取り機」が反応するまで1、2秒かかるので、「読み取り機」の上からすぐに動かさないようにしてください。


「Saveaway Ticket」についての詳細はこちらのp.20〜p.23に説明があります。



6.  Googleマップの「経路」検索が便利!


徒歩では行けないところに行きたい時、バスや電車の経路を調べるためには、Googleマップの「経路」検索を使うのが便利です(リバプール版乗り換え案内とも言える「Merseytravel」というアプリもありますが、Googleマップで十分!)。


Googleマップの検索窓に行きたい場所(店の名前や道路の名前)を入力し、画面左下の「経路」をタップすると、目的地までの行き方が数通り出てきます。バス停の場所やバスの番号も出てくるので、とても便利です。



★ 下の記事もぜひ参考にしてください。

現地観戦情報用「LINEオープンチャット」


チケットの買い方や現地観戦に関する情報交換ができるLINEオープンチャットがありますのでぜひご参加ください。


チケットや現地観戦に関するご質問もこちらのオープンチャット内でお願いします。


ご質問される前に、まずは当サイトの「現地観戦ガイド」のページと「チケットの買い方」のページにある記事を全て読んでからご質問ください。


また、オープンチャットに参加されましたら、ノートに張ってある2本の動画(「現地観戦講座2022(リバプール)1. チケット編」と「現地観戦講座2023(リバプール)2. 移動&ホテル編」)をご覧ください。


チケットに関しては、クラブが販売しているチケットとクラブの正規代理店が販売しているチケットに関するご質問にしかお答えできませんのでご理解いただけましたら幸いです。

リバプール・サポーターズクラブ日本支部(LSC Japan / OLSC Japan)

リバプール・サポーターズクラブ日本支部(LSCJ:Liverpool Supporter Club Japan)の公式サイトです。

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