1. イギリスへ
日本からリバプールまで行く場合、飛行機でロンドンのヒースロー空港に飛び、ロンドンから国内便の飛行機、電車、長距離バスなどでリバプールへ向かう方法と、飛行機でマンチェスター空港まで飛び、マンチェスターから電車や長距離バスでリバプールへ向かう方法があります。
東京(成田/羽田)からロンドンまで直行便を就航しているのは、BA(ブリティッシュ・エアウェイズ)、JAL、ANAの3社のみです。
ですが、時期によっては直行便は運賃が非常に高くなります。中東系の航空会社(カタール航空、エミレーツ航空、エティハド航空など)を利用した乗り継ぎ便で飛ぶと、比較的安くロンドン入りすることができます。
マンチェスター入りする場合、日本からマンチェスターまでの直行便はないため、パリやアムステルダムなどヨーロッパの都市へ飛び、マンチェスター行きの便に乗り継ぐことになります。
利用できる航空会社や運賃は、HISなどの旅行代理店のサイトやエクスペディアなどでご確認いただけます。
また、イギリスや海外に行くのが初めてという方は、お近くの旅行代理店(HISやJTBなど)に出向いてスタッフに相談されることをおすすめします。
2. 試合日の1、2日前にはイギリス入りしましょう
試合日当日にイギリス入りするのはおすすめできません。たとえミッドウィークのキックオフ時間が遅い試合であってもおすすめできません。
天候やエンジントラブルなど、さまざまな理由で飛行機は遅れる可能性があります。また、イギリスでは電車が遅れたり運休になったりすることが多いため、たとえ飛行機は予定通りに到着したとしても、電車が遅れてキックオフ時間に間に合わなくなる可能性もあります。
ロンドンやマンチェスターに到着したら、その日はロンドンやマンチェスターで1泊し、次の日にリバプールに向かうことをおすすめします。
3. 試合日前日にはリバプール入りしましょう
試合日当日にリバプール入りするのはおすすめできません。ロンドンからリバプールに移動する場合は、試合日前日にリバプールに移動し、前日はリバプールに宿をとることをおすすめします。
試合日当日にロンドンからリバプールに移動することを考えた場合、15:00キックオフの試合に間に合うようにするためには、遅くとも13:00にはリバプール・ライムストリート駅に到着している必要があります。
そうすると、ロンドン・ユーストン駅を10:30頃に出発する電車に乗ればいいのですが、イギリスの電車は、遅れたりキャンセルになったりすることが頻繁にあるため、乗ろうと思っていた10:30の電車がキャンセルになってしまったら、次の電車は1時間後になるため、試合に間に合わない可能性があります。
夜20:00キックオフの試合なら、試合日当日の移動でも大丈夫ですが、その場合も、時間に余裕を持って早めに移動することをおすすめします。
マンチェスターからであれば、試合日当日の移動も可能ですが(マンチェスターからリバプールへ向かう電車は、ロンドンからリバプールに向かう電車より本数が多いので)、それでも、初めてリバプールに行かれる方には、試合日前日はリバプールに1泊することをおすすめします。
4. 試合日は変更になる可能性があります
新シーズンのプレミアリーグの試合日程は、毎年6月2週目に発表されます。そのときは、週末の試合は全て土曜日の午後15:00キックオフと発表されますが、試合日1〜2ヶ月前頃に試合を中継するテレビ局と放送時間が決まると、放送時間に合わせて多くの試合の試合日や開始時刻が変更になります。
元々は土曜日だった試合が日曜日に変更になったり、ときには金曜日の夜や月曜日の夜に変更になることもあります。また、日にちの変更はなくても、キックオフ時間がランチタイムになったり、17:00以降の遅い時間になったりすることもあります。
土曜日の試合が金曜日の夜に変更になる可能性を考えると、木曜日にはイギリス(できればリバプール)入りできるフライトを選ぶ必要があります。
また、試合が月曜日の夜に変更になる可能性を考えると、リバプールからロンドンやマンチェスターへ戻るのは火曜日にするのが望ましいと言えます。そして、火曜日はロンドンやマンチェスターに1泊し、水曜日に日本に戻る飛行機に乗るようにするのが最も無理のないプランになります。
上記のことを考慮すると、たとえ1試合観るだけでも、最低1週間は必要になるということがおわかりになると思います。
また、2月以降はカップ戦(FAカップやリーグカップ)の試合が入ってきます。リバプールがカップ戦で勝ち進んでいくと、カップ戦の試合がリーグ戦と同じ日や直前(直後)に入ることがあります。そうすると、リーグ戦の試合が大幅に延期になることがあります。
2月以降の試合のチケットを買う場合は、事前にカップ戦の日程をよく調べ、延期になる可能性が少ない試合のチケットを買うことをおすすめします。
プレミアリーグの試合の試合を中継するテレビ局と放送時間がいつ確定するるかは、プレミアリーグのサイトで確認できます。
19/20シーズンのプレミアリーグの試合の試合日程がいつ確定するかは、下のページで確認できます。
例えば、2020年2月の試合なら、「Feb 13 December 2019」とありますので、2019年12月13日に試合を中継するテレビ局と放送時間が確定し、試合日の変更があればこの日に決まるということです。
また、リバプール公式サイトの試合日程(Fixtures)のページで、試合名の右側に「Sky Sports」や「BT Sports」など、テレビ局の名前が出ている試合は日程が確定しています。
テレビ局の名前が出ていない試合については、日程が変更になる可能性があります。
5. リバプールの3つのクラブストア
リバプールの公式クラブストアはリバプール市内に3ヶ所(シティーセンターに2つ、アンフィールドに1つ)あります。それぞれ営業時間が異なるため、クラブ公式サイトで営業時間をチェックしておきましょう。
(1) ウィリアムソン・スクエア(Willilamson Square)店
リバプール・ライム・ストリート駅やアンフィールドに行くバスが出る6番のバス停から一番近い店。
リバプール・ワンという屋外ショッピングモールのSouth John StreetとWall Streetの角のエスカレーターを上がったところにあリます。シティセンターにある2店舗だと、ウィリアムソン・スクエア店よりこちらの方が品揃えがいいのでおすすめ。ウィリアムソン・スクエア店より遅くまでやっているので、夜でも買い物できます。
シティセンターにある上の2店舗より品揃えがいいのですが、試合日は混雑するため、時間が許すようなら、試合日前日に行くのがおすすめ。
3店舗とも、オフィシャル・メンバーシップに加入していれば、全商品10%オフになるので(セール品は対象外)、カードの提示を忘れないようにましょう。
クレジットカードはVISAかMasterしか使えません。
3店舗とも、試合日前日までに行くのがおおすすめです。試合日は大勢のファンが買い物をするため、物によっては試合日に売り切れてしまうものもあるからです(特にSサイズやMサイズのもの)。
6. アンフィールドに行くときやスタジアムで注意すること
(1) カメラの持ち込みについて
アンフィールド以外のスタジアムでは一眼レフカメラのような大きなカメラを持って入ることは禁止されているのですが、アンフィールドには一眼レフカメラを持って入っても大丈夫です。
ただし、試合中に大きなカメラで写真ばかり撮っていると、地元のファンから注意されることがあります。彼らは選手と一緒に戦うためにスタジアムに来ているので、海外のファンが選手と一緒に戦おうとせず、写真ばかり撮っているのを嫌います。トラブルの元になりかねませんので、気をつけてください。
(2) マッチデイマフラーは身につけないようにしましょう
試合日には、アンフィールド周辺やシティセンターに、非公式のリバプールグッズを売る屋台がたくさん出ます。非公式グッズには、公式グッズにはない独特のセンスがあるので、こうしたグッズを売る屋台を見て回るのは楽しいものです。
非公式グッズを売る屋台では、マッチデイマフラー(英語では「half and half scarf」と言います)という、マフラーの半分にリバプールの名前が、もう半分に対戦相手の名前があるマフラーをよく見かけます。
このマッチデイマフラーは、海外から観戦に来たファンに、お土産として記念に買ってもらうために売られているため、地元のファンは買いません。
マッチデイマフラーを買うのは問題ありませんが、地元のファンは、アンフィールド周辺にマッチデイマフラーを身につけているファンがいるのを嫌います。彼らから見ると、マッチデイマフラーを身につけているファンは、「観光客」にしか見えないのです。もちろん、私たち日本のファンだって、リバプールを応援する気持ちは地元のファンにも負けないと思います。ですが、彼らにとっては、マッチデイマフラーを身につけているファンは、「選手と一緒に戦うためではなく、観光気分で来たファン」に見えてしまうのです。
アンフィールド近くにあるHotel Tiaというホテルは、試合日にはガーデンがファンゾーンになるおすすめスポットなのですが、Hotel Tiaでは、マッチデイマフラーを身につけているファンの入場を禁止しています。
マッチデイマフラーは、買ったらすぐにバッグにしまい、アンフィールド周辺では身につけないようにしましょう。
(3) ペットボトルの持ち込みは禁止
イングランドのスタジアムにはペットボトルを持ち込むことができません。
(4) スタジアムには早めに行こう
スタジアムにはなるべく早く到着するようにしてください。最低でもキックオフ2時間前頃には到着するように行くことをお勧めします。キックオフ時間近くになると、バスも道路も混雑するため、到着が遅れてキックオフに間に合わないこともあります。
ホスピタリティ・パッケージを利用するなら、食事をする時間も考えて、キックオフ3時間前頃にはアンフィールドに到着するように行くのがお勧めです。スタジアムの周りにたくさん出ている非公式グッズを売る売店を見るのも楽しいものです。トレントの壁画はアンフィールドのすぐ近くにあるので(Anfield RoadとSybil Roadの角)、ぜひ見に行ってみてください。
また、キックオフ90分前には選手たちのバスがアンフィールドに入ってくるので、バスを出迎えるのも楽しいででしょう(ただし選手たちの姿を見ることはできません)。
キックオフ45分前にはキーパーがウォームアップを始め、キックオフ30分前にはフィールドプレイヤーたちがウォームアップを始めるので、それまでにはスタンドに座っていられるようにするといいでしょう。選手たちがウォームアップをしているときは、自分の席からではなく、スタンドの一番前まで行って見ても大丈夫です。
(5) スーツケースの持ち込み禁止
イングランドのスタジアムにはスーツケースのような大きな荷物は持ち込めません。大きな荷物はホテルに預けてからアンフィールドに向かいましょう。ホテルをチェックアウトした後でも荷物だけ預かってくれます。アンフィールドにはコインロッカーも荷物の預かり所もありません。
(6) 最小限の荷物で
アンフィールドの座席や通路はとても狭いため、たとえ持ち込めたとしても、大きなバッグやお土産の袋などを持っていると観戦時に邪魔になります。荷物は最小限にして、小さいバッグだけでアンフィールドに行くことをお勧めします。
また、試合日は、アンフィールドのクラブストアは非常に混雑します。クラブストアでの買い物は、前日や翌日にするのがお勧めです(翌日よりは前日の方がおすすめです。前日にはあった商品が、翌日には売り切れていることも多いので)。
(7) 再入場はできません
一度スタジアムに入った後、試合が終わる前にスタジアムを出てしまうと、再入場はできないので気をつけてください。
(8) 試合中に撮影した動画をSNSにアップするのは禁止
試合中(キックオフの笛が鳴ってから試合終了の笛が鳴るまで)に撮影した動画をSNSにアップするのは、放送局の権利を侵害するため禁止されています(試合後にアップするのもNG)。撮影するのは構いませんが、SNSなどにはアップしないようにしてください。
キックオフ前にウォームアップしている選手たちの様子や、試合が終わってから選手たちや監督がスタンドのファンに挨拶している様子などは、アップしても大丈夫です。
(8) 試合日は「Boot Room Sport Cafe」には入れません
アンフィールド内にあるレストラン「Boot Room Sport Cafe」は、試合日はホスピタリティ・パッケージの会場になるため、利用できません。食事は事前に済ませてくるか、スタジアム周辺の売店を利用しましょう(美味しくはないですが…)。
7. 持って行くといいもの
(1) VISAかMasterのクレジットカードを必ず2枚以上!
現地のATMで現金を引き出すより、クレジットカードを利用する方が手数料が安いので、イギリスではなるべくクレジットカードを使うのがおすすめです。
イギリス(とくにリバプール)では、AMEXやJCBは使えない店が多いので、VISAかMasterのカードを持っていきましょう。
また、クレジットカードは必ず2枚以上持っていくことをおすすめします。学生さんだと、限度額が小さいため、途中で使えなくなってしまうことがあります。また、クレジットカードを紛失したり、お店に忘れてきてしまうトラブルも多くなっています。
イギリスでは、クレジットカードを利用するとき、お店のスタッフにカードを渡すのではなく、自分でクレジットカードの決済端末機に差し込み、暗証コードを入力し、決済されたら自分で決済端末機からカードを抜くという形で決済するのが主流です。品物を受け取ると、決済端末機からカードを抜き忘れたまま店を出てしまう人が多いので、カードを抜き忘れないように、気をつけてください。
(2) 折り畳み傘
イギリスの天気は変わりやすく、朝は晴れていても、午後や夜になると雨が降ることがよくあります。折り畳み傘を常に持ち歩くことをお勧めします。試合日にも折り畳み傘を持って行くことをお忘れなく。
(3) 使い捨てカイロ
寒い時期に観戦に行かれる方は、防寒対策をしっかりして行ってください。リバプールはロンドンよりも3度ぐらい気温が低い上に、マージー川から冷たい風が吹いてくるのでとても寒いです。とくにスタジアムで観戦するときには防寒対策をしっかりと! イギリスには使い捨てカイロは売っていませんので、日本からたくさん持っていきましょう。
(4) ドリンクボトル
イギリスのホテルには冷蔵庫がありません。冷たいドリンクを買っても、翌朝にはぬるくなってしまいます。すぐに飲まないときは、保冷保存ができるドリンクボトルに移しておくといいでしょう。
(5) レンタルwifi
現地でスマホが使えるように、日本でレンタルwifiを借りていきましょう。グーグルマップが使えると便利ですし、今は電車の切符などもスマホにダウンロードされるので、スマホが使えないと何かと不便です。日本でsimフリーのスマホを使われている方は、イギリスのsimを買うのがお勧めです。
0コメント